はじめに
夏祭りや花火大会、浴衣を着る時間は特別なひととき。
でも、その後の「お手入れ」をどうするかで、翌年も気持ちよく着られるかが決まります。
- 「浴衣って自分で洗えるの?」
- 「やっぱりクリーニングに出した方がいいの?」
と悩む方は多いでしょう。この記事では、自宅で浴衣を洗う方法と、ネットで簡単にクリーニングに出す方法を徹底解説。さらに、自宅洗いに向かない浴衣の特徴も紹介します。
- はじめに
- 浴衣を放置するとどうなる?
- 自宅で浴衣を洗う方法
- 自宅洗いに注意が必要な浴衣(失敗談あり)
- ネットで浴衣をクリーニングに出す方法
- おすすめの浴衣のクリーニング店(ネット対応OK)
- 自宅洗いとクリーニングの使い分け
- まとめ
浴衣を放置するとどうなる?
「一度しか着ていないから大丈夫」と思って、タンスにしまうのは危険です。
- 汗や皮脂で黄ばみ・シミが発生
- 湿気によるカビやニオイ
- 色あせ・生地の縮みで翌年着られない
特に浴衣は綿や麻などの天然素材が多く、デリケート。着たら必ずケアすることが長持ちの秘訣です。
自宅で浴衣を洗う方法
「普段着浴衣だから気軽に洗いたい」「クリーニング代を節約したい」場合は、自宅でのお洗濯も可能です。
1. 洗濯前の準備
- 浴衣をたたんで大きめの洗濯ネットに入れる
- 色落ちが心配なら、裾や袖の裏などで水をつけて色移りをチェック
👉 おすすめアイテム:着物用の大型ネット
2. 洗い方
- 洗濯機:ドライコースやおしゃれ着モードで弱水流
- 手洗い:たたんだまま押し洗い
- 洗剤:中性洗剤(着物専用やおしゃれ着用が安心)
3. 脱水と干し方
- 脱水は30秒〜1分ほどで十分
- シワを整えて陰干し
- 伸び防止のため、着物用ハンガーがあると便利
4. アイロン仕上げ
- 半乾きの状態で当て布をして低温アイロン
- シワをきれいに伸ばすと、見た目がぐんと良くなります
自宅洗いに注意が必要な浴衣(失敗談あり)
すべての浴衣が自宅で洗えるわけではありません。以下のタイプは、無理せずプロに任せましょう。
- 絞りの浴衣(しぼ加工)
水に浸すと縮みや風合いの変化が起こりやすく、元の質感を損なう危険があります。クリーニング一択です。 - 色がはっきりした浴衣(紺・赤・黒など)
色移りやにじみのリスクが高く、他の衣類を汚す可能性も。試しに濡らした布でこすって色がつくようなら、絶対に自宅洗いは避けましょう。
私の失敗談①絞りの浴衣編
有松絞りのお気に入りの浴衣を地元のクリーニング屋に出したところ、絞りがぺったんこの状態で帰ってきて、幅がすごく広くなってしまいました(涙)。これはいまだに後悔していて、2度と絞りの浴衣は着物専門店にしか出さないと決めました。
私の失敗談②赤が鮮やかな浴衣編
岡重という染め屋さんの浴衣で、椿の柄(赤)が鮮やかで気に入っていました。これもまた街のクリーニング屋に出したら、赤が白かった部分が色移りしてしまいました。多少赤が滲むのは仕方ないのですが、色移りは本当にショックでして。とはいえ綿の浴衣なので、自分で汗を抜くくらいで軽く洗って終わりにすればよかったな〜と思っています。
ネットで浴衣をクリーニングに出す方法
「高級浴衣を持っている」「時間がない」「保管も任せたい」――そんな方にはネット宅配クリーニングが便利です。
ネットクリーニングの流れ
- サイトで申し込み
- 自宅に集荷キットが届く(届かないお店もあり)
- 浴衣を詰めて送る
- プロの手で洗浄・仕上げ
- 自宅に配送
最短3日〜1週間で仕上がり、長期保管サービス付きのプランもあります。
ネットクリーニングのメリット
- 店舗に行かず自宅で完結
- 専門知識のあるスタッフによる安心仕上げ
- 保管付きならクローゼットを圧迫しない
特に絞りや色鮮やかな浴衣は、プロに任せるのが無難です。街のクリーニング屋さんで浴衣もクリーニングできるところに絞りなどのお気に入りの着物を出すのはお勧めできませんので、着物屋さんや専門のクリーニング屋さんに持って行きましょう。
おすすめの浴衣のクリーニング店(ネット対応OK)
きもの工房なぎさ
2025年で出店19年という老舗着物お手入れ専門店。浴衣だけでなく、着物の丸洗いも行っているので安心感があります。口コミの評価も高いです。汗をたくさんかいた時には、「汗抜き」をオプション追加すると良さそうです。
kimono5298(きものごふくや)
創業60年の着物専門店。染み抜きのサービス付きで追加料金がかかりません。実際にクリーニングをしてくださる方の顔が見えるのが嬉しいですね。事前に相談も気軽にできそうなので、心配な方は事前に相談してみましょう!
着物ひととき
職人さんがひとつひとつ丁寧に行う「桶洗い」で浴衣を洗ってくれます。工程について詳細がわかりやすく掲載されているので、ぜひご覧ください!こちらも事前に相談もしやすそうです。
自宅洗いとクリーニングの使い分け
「結局どっちにすればいいの?」と思う方へ。次の基準で判断しましょう。
自宅洗いが向いている場合
・綿やポリエステル素材の普段着浴衣
・洗濯に慣れていて手間を惜しまない
・コストを抑えたい
クリーニングが向いている場合
・絞りや麻、デリケート素材
・紺・赤など色移りの可能性があるもの
・高級浴衣や大切にしたい一枚
・保管まで任せて手間を減らしたい(来年まで預かりのプランを選択しましょう!)
まとめ
浴衣は着る時間以上に「着たあとのケア」が大切です。
- 自宅洗いなら手軽&節約できる
- クリーニングなら安心&仕上がりがきれい
そして、絞りや鮮やかな色の浴衣は必ずクリーニングへ。
あなたの浴衣に合ったお手入れ方法を選べば、来年もお気に入りをきれいに楽しめます。








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