【完全保存版】着物初心者が揃えるべき持ち物リスト|着付けに必要なアイテムをやさしく解説

はじめに|「着物って何を揃えればいいの?」と迷ったら

着物に挑戦してみたいけれど、「一体なにが必要なの?」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。着物は洋服と違って、揃える小物が多くて少し複雑。でも、一度揃えてしまえば安心です。

この記事では、着物初心者さん向けに「これだけあればOK!」という基本アイテムを厳選してご紹介。帯の種類によって必要な小物や、持っていると便利なアイテムも合わせてまとめました。保存できるチェックリストも用意しましたので、ぜひご活用ください。

  1. はじめに|「着物って何を揃えればいいの?」と迷ったら
  2. 着物や帯など、表に見えるメインアイテム
    1. 着物
    2. 襦袢(長襦袢または半襦袢)
    3. コーディネートのポイントとなる和装小物
    4. 半衿(はんえり)
    5. 帯揚(おびあげ)
    6. 帯締め・帯〆(おびじめ)
    7. 草履(ぞうり)
    8. 足袋(たび)
  3. 着姿を支える!着付け道具・着付け小物
    1. 肌着・裾よけ
    2. 腰紐
    3. 伊達締め
    4. 衿芯
    5. 帯板・前板(おびいた・まえいた)
    6. 帯枕
  4. 持っていると便利な着付け小物
    1. 和装クリップ
    2. 和装ブラジャー
    3. コーリンベルト
    4. 衣装敷(いしょうじき)
  5. 着物の着付けで必要なものチェックリスト
  6. おわりに|まずは“最小限”から始めよう

着物や帯など、表に見えるメインアイテム

alt="着物の着付けに必要なもの”

着物

言わずもがな、主役のアイテム。最初は洗える着物やリサイクル着物がおすすめ。誰からから引き継いだ着物であればサイズをチェックしましょう。適正サイズは着物の身丈が自分の身長と同じくらい±5cmを目安に。


名古屋帯や半幅帯など、着物に合わせて選びましょう。ただ、着物初心者の時に名古屋帯から入ると難しくて挫折してしまうのはあるあるです。浴衣の時に合わせたような半幅帯から練習するの方が簡単に着物が着られますよ。


襦袢(長襦袢または半襦袢)

着物の下に着ます。正面から見た時には衿が見えています。また、袖や裾からもちらっと見えます。クリームや白だとフォーマルな時にも応用が効くので1枚は持っていたい色。カジュアルなものなら自分の好きな柄で選びましょう。

長襦袢(ながじゅばん)は上半身から下半身まで繋がっているタイプ。半襦袢(はんじゅばん)は上半身と下半身(裾よけ)がセパレートになっているタイプを言います。カジュアル、フォーマルは関係ありません。

<襦袢のサイズ選びのポイント>
・長襦袢を選ぶときには、サイズは自分の「身長×0.8」または-30cmくらいを目安にしてください。
・襦袢の裄丈は着物の裄丈よりも−1cmが基本です。着物よりも長くなると外にはみ出てしまうので、調整しましょう。


コーディネートのポイントとなる和装小物

半衿(はんえり)

襦袢の衿の部分につけて使用します。ベースの白は襦袢にすでに縫い付けて販売されているものも多いです。着物に合わせて好きな色柄のものを選んでコーディネートを楽しみましょう。半衿の大きさであれば、どんなものでもいいので、洋服の生地や手拭いなどでアレンジしている人も多いです。


帯揚(おびあげ)

帯締めと同様で半幅帯を締める場合には必須ではありません。お太鼓や飾り結びをする際に使用する”帯枕”を被せるに使用します。前から見たときに帯の上からチラッと見えるのでコーディネートのポイントにもなります。

色は帯や着物に使われている色から一色選ぶと合わせやすいですよ。帯締めと色を揃える必要もありません。


帯締め・帯〆(おびじめ)

帯締めは半幅帯を締める場合には必須ではありません。名古屋帯や袋帯などを締める場合には帯の形をキープするために必要なアイテムです。最近では半幅帯でもアクセントとして締めることが多くなりましたね。

帯留めという飾りをする場合には、先端に房のついていない三分紐を使います(帯留めの金具や穴に紐を通すため)。初心者の頃は三分紐は帯を固定しにくいかもしれませんので、しっかりと結ぶようにしましょう。

色は帯や着物に使われている色から一色選ぶと合わせやすいですよ。


草履(ぞうり)

フォーマルな場面では必ず草履ですが、カジュアルなら浴衣の時にはいた下駄もOKです。冬場のカジュアルなシーンならブーツなどを履く人もいますよ。


足袋(たび)

フォーマルな席なら白、カジュアルな場面ならお好きな色柄でコーディネートしましょう。”こはぜ”という金具で止めるものが基本ですが、最近はソックスタイプも販売されています。


着姿を支える!着付け道具・着付け小物

着物の着付けに必要なもの

肌着・裾よけ

一番下に着る下着です。肌着は上半身用、裾よけは下半身用。上下セットで「肌襦袢」と言います。ワンピースタイプのものもあります。着付け教室だと肌着の着方から教えてくれるので、肌着と裾よけそれぞれ持っている方が勉強になるかもしれませんね。


腰紐

着物を着る際にはもちろん、補正用のタオルを固定したり、帯を結ぶ際に仮紐として使用したり。持っていると便利です。実際着付けで使用するのは3本くらいですが、5~6本持っていると何かと便利だと思います。


伊達締め

襦袢と着物を着る際に1本ずつ使用します。慣れてくると1本とか、使わない人もいるかもしれません。

着物の下に重なる部分なので、できれば薄くてしっかり結べるもの、ちょっと高くても正絹がおすすめです。


衿芯

半衿の下に入れて、衿を整えるための芯です。大抵の場合プラスチック製でできています。

硬いものから薄手なものまであるのですが、私は薄手が好きです。なぜなら柔らかくて首によく沿ってくれるから。硬すぎると、衿が後ろに抜きづらい気がしています。


帯板・前板(おびいた・まえいた)

帯のシワやたるみを防ぐために、お腹部分に入れる薄い板状の小物。カジュアルな場面であれば、小さいものの方が使いやすいかと思います。初めはベルト付きの帯板の方が着付けが楽でおすすめです。

▼ベルト付きの帯板▼※外部サイト


帯枕

お太鼓の形を支えるための枕です。名古屋帯や袋帯を使わない場合には、ほぼ使用することはありません。

▼ガーゼで包まれていて結びやすい▼※外部サイト


持っていると便利な着付け小物

和装クリップ

衿合わせを仮止めしたり、着付けの途中で着崩れを防ぐのに重宝します。私は着物を着るようになってから3年くらいして手にして、もっと早く持っておけばよかったと思いました。外出の時に帯が緩んできたらちょっと留めたりもできるので大小持っている便利。

▼これだけあれば大丈夫!▼※外部サイト


和装ブラジャー

普通のブラだと着物のシルエットが崩れがち。和装用ブラは胸を押さえ、凹凸をなくしてくれます。

▼なんだかんだ使ったほうが着付けも楽です▼ ※外部サイト

▼最近の私のイチオシ肌着とブラジャー一体型▼※外部サイト
これを手にしてから、肌着はこれ一枚で快適です。


コーリンベルト

ゴム製のベルトで、衿が開かないように留めるアイテム。着付け教室によっては必須アイテムになっているので必ずチェックしましょう。

▼金具タイプよりプラスチックの方が使いやすい▼ ※外部サイト


衣装敷(いしょうじき)

着物を着る際に下に敷くシートです。大切な着物を着る際に広げれば、着物が汚れるのを防いでくれます。出先で着替える時や、ペットを飼っている方などは持っておくと良いです。

▼私は外出先で着替える時には必ず持って行きます▼ ※外部サイト

着物の着付けで必要なものチェックリスト

こちらの記事をまとめてチェックリストを作成したので、よかったら使ってくださいね!

おわりに|まずは“最小限”から始めよう

「着物=ハードルが高い」と思いがちですが、必要なものさえ把握しておけば、案外すぐに始められます。お家にあるものをチェックして、少しずつ、必要な小物を買い足していくのも楽しみの一つです。

ぜひこの記事を参考に、着物ライフの第一歩を踏み出してみてくださいね。

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shimakoです

最近40歳になりました。仕事も大好き、プライベートも大切に。呉服屋、広告代理店、着物イベント業等を経て現在フリーランスと会社経営の二足のわらじで活動中。Youtube動画編集・企画、人材募集・採用関係のライターを個人で、会社では業務効率化の提案やバックオフィスの代行業などをしています。趣味は、着物、キャンプ、サウナ、お弁当作り、お散歩朝活など。最近はランニングと合気道を始めました。ズボラで飽き性な性格ですが、ちょっとだけ丁寧な生活を取り入れています。